オランダ代表のフリット、ファンバステン、ライカールト、クーマンなどが活躍したユーロ88を紹介
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オランダ代表ユーロ88


 オランダ代表は国際大会では勝てない。クライフ出場した'74W杯も準優勝、その後の'78W杯も準優勝。地元開催のユーロ2000でもイタリアの守備の前に敗れている。'98フランスW杯でも大会ベストチームに上げられながらブラジルにPKで敗れている。オランダ代表が勝てないのは、攻撃を第一に考え、スペクタクルで美しいサッカー目指しているためだといわれる。オランダサッカーは、トーナメントを勝ち抜くためには守備の安定が不可欠とされる常識とは間逆のものなのである。
 しかし、このような常識には当てはまらない、美しいサッカーと最高の結果の両立を果たしたチームがある。それが、EURO88のオランダ代表である。オランダ代表はフリット、ファンバステンライカールト、クーマンなどを揃え魅力的なサッカーでEUROを制したのである。


             オランダ代表フォーメーション

ファンバステン


  ミューレン         フリット       ファネンブルグ


E・クーマン                  ファンアーレ
ウァウタース


ファンティヘレン       R・クーマン       ライカールト


ファンブロイケレン
          R・クーマンはリベロで頻繁に前線に顔を出し、攻撃の起点となっていた。


        グループリーグ
順位 クラブ名 試合数 得失差 勝ち点
1 ソ連 3 2 2 0 5 2 +3 5
2 オランダ 3 2 0 1 4 2 +2 4
3 アイルランド 3 1 1 1 2 2 ±0 3
4 イングランド 3 0 0 3 2 7 -5 0


第1戦  vs ソ連 第2戦  vs イングランド 第3戦  vs アイルランド
      0 - 1       3 - 0
 ファンバステン 3得点
      1 - 0  
 キーフト 1得点

準決勝   vs 西ドイツ 決勝   vs ソ連
        2 - 1
0-1 マテウス
1-1 R・クーマン
2-1 フリット
        2-0
1-0 フリット
2-0 ファンバステン


 予選リーグ

 ソ連との初戦、ファンバステンは負傷明けということもありベンチからのスタート。この試合完全にボール支配したオランダだがソ連のカウンターの前に1-0で破れる。この試合中盤の選手がFWのような位置取りをし、中盤が手薄になってしまっており、守備陣の負担が多くなっていた。その隙をつかれた失点であった。
 続くイングランド戦。ファンバステンがスタメンに復帰し、E・クーマンをスタメンにし中盤を厚くすることで、フリットに前線での自由を与えた。この試合オランダはうまく機能し、ファンバステンが爆発、ハットトリックを達成することとなる。
 予選最後のアイルランド戦、予選突破には勝利しかなかったオランダだが、R・クーマンのシュートの当たり損ねをキーフトが頭で押し込み辛くも勝利を収める。


 準決勝

 準決勝は西ドイツ戦。この試合は'74W杯決勝戦と因縁深い試合だった(この試合についてはクライフのページも参考にしてください)監督は当時と同じミケルス、ドイツの監督は当時キャプテンのベッケンバウアー、そして相手のドイツはホスト国だった。試合展開も74年と同じだったが、結果だけは逆のものとなる。まず、クリンスマンがライカールトに倒されPKでドイツが先制、その後ファンバステンが倒されPKでオランダが同点に追いつく。そして、終了間際R・クーマンのスルーパスにファンバステンが反応し決勝点を挙げる。


 決勝

 決勝は初戦で敗れたソ連戦。先制点はフリット。ファンバステンの折り返しを押し込んだ。そして、伝説のゴールが生まれる。左サイドでボールを受けたミューレンのファーへのクロスに待ち構えていたのはファンバステン。ゴールへの角度はほとんどなかったが、そこからファンバステンが右足を振りぬいて描いた軌道はGKダサエフの頭を超えゴールネットに突き刺さる。そして、試合は2-0で終わり、オランダは初のタイトルを手に入れることとなる。

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