94-95シーズン
アヤックス チャンピオンズリーグ優勝

アヤックスが70-71シーズンから72-73シーズンのチャンピオンズリーグ３連覇以降、初めてチャンピオンズリーグで優勝したのが94-95シーズン。ファン・ハールに率いられたこのチームは、準決勝でバイエルンを２試合合計5-2で下すと、決勝のミラン戦もクライファートのゴールで1-0と勝利した。その後、96年にでユベントスに敗れるまでチャンピオンズリーグ19戦無敗という記録を打ち立てた。 　その強さの基となったはユース育成プログラムである。クライフがクラブのテクニカル・ディレクターに就任した85年以降、若手の育成が重視され、アムステルダムには最先端の育成施設が設けられた。そして、このチームは育成プログラムにより生み出されたセードルフ、クライファートなどの10代の選手とライカールト、ブリントなどのベテランがうまく融合したチームであった。 　基本フォーメーション カヌ / クライファート オーフェルマルス　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　フィニディ　　 リトマネン セードルフ / ダービッツ　　　　　　　　　　　　　　　　　R・デブール　　　　 ライカールト F・デブール　　　　　　　　ブリント　　　　　　　　レイジハー ファンデルサール 　当時、オーフェルマルスなどのように両サイドできる選手や複数のポジションをこなせる選手が多かったのは、ユース育成プログラムの成果である。ちなみに、CL決勝のミラン戦ではR・デブールがFWの真ん中（カヌの位置）でスタメンとしてプレーしている。 　しかし、このチームはボスマン判決の影響をもろに受け、選手たちはイタリアやスペインへ海外へ移籍し、ライカールトも引退し、99年にファンデルサールがユベントスに移籍すると当時のメンバーはほとんどいなくなってしまった。